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冷蔵庫を処分しようと考えたとき、まず気になるのが「冷蔵庫 処分 費用」ではないでしょうか。

冷蔵庫は家電リサイクル法の対象製品であるため、一般的な粗大ごみとは異なるルールが適用されます。

誤った方法で処分すると、思わぬ手間や追加費用、あるいは違法投棄として大問題に発展する可能性もゼロではありません。

本記事では、これまで広島市をはじめとする自治体や関連ウェブサイトに掲載されている情報を整理しながら、「冷蔵庫を処分するときにどんな費用がかかるのか」を細かく解説します。

自治体やメーカーごとに若干手続きが異なる可能性があるため、あくまで参考例として読み進めていただき、最終的にはご自身の地域ルールやメーカー情報を確認してください。

1. 冷蔵庫が家電リサイクル法の対象となる理由

冷蔵庫は「エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機」の家電4品目の一つと位置付けられており、家電リサイクル法（特定家庭用機器再商品化法）の管理対象です。

なぜ一般的な粗大ごみとして捨てられないかというと、冷蔵庫の中には再利用可能な金属やプラスチックが多く含まれているだけでなく、フロンガスなどの環境負荷物質が含まれている場合もあるからです。

もし不法投棄やずさんな処分が行われると、オゾン層破壊や温暖化ガスの増加につながる恐れがあり、結果として私たちの生活や地球環境に深刻な影響が及ぶ可能性があります。

そのため法的に厳しく管理されており、処分時には「家電リサイクル券」を用いた正規の手続きが求められているのです。

2. 冷蔵庫 処分 費用は主に2種類

冷蔵庫を処分する際、費用は大きく分けると2種類発生します。

1. リサイクル料金
2. 収集・運搬手数料

リサイクル料金は、処分対象となる冷蔵庫自体の再資源化コストにあたるものです。

メーカーやサイズ（リットル数）によって細かく金額が異なり、例えば「170L以下」「171L以上」で区分される場合が多いです。

一方、収集・運搬手数料は、自宅から冷蔵庫を運び出し、指定の引取場所へ運ぶ際にかかる費用を指します。

自治体を通じて回収する場合はもちろん、家電小売店に依頼する場合や不用品回収業者を利用する場合でも、運搬コストが追加でかかるケースが一般的です。

3. リサイクル料金の相場（主要メーカーの場合）

広島市の公式HPや「家電リサイクル券センター」が公開している情報を総合すると、2022年～2023年頃のリサイクル料金の目安は以下の通りです。（金額はすべて税込、メーカー・機種・サイズにより異なる場合があります）

• 冷蔵庫・冷凍庫(小)：170L以下 → 3,740円～
• 冷蔵庫・冷凍庫(大)：171L以上 → 4,730円～

例えばパナソニックやシャープ、東芝、日立など多くの国内メーカーでほぼ同程度の範囲に収まりますが、ごく一部の機種や海外メーカー製品ではさらに違う金額設定があるかもしれません。

そのため、正確な料金は郵便局（ゆうちょ銀行窓口）での支払い時に「メーカー名」と「リットル数」を申告する形で確認する必要があります。

また、テレビのように型番（インチ数）でリサイクル料金が変わる製品もあるため、同様に冷蔵庫の場合はリットル数を事前に調べておくことが大切です。

特に型番を調べるときは、取扱説明書や本体扉の内側のラベルなどを確認してください。

4. 家電リサイクル券と郵便局での手続き方法

では、リサイクル料金をどうやって支払うのか？ ここで登場するのが「家電リサイクル券」です。

大まかな流れは以下のようになります。

1. メーカー名・容量（リットル数）の事前確認
   → 取扱説明書・本体ラベルで調べる。または型番からネット検索。
2. 郵便局（ゆうちょ銀行窓口）で手続き
   → リサイクル料金を振り込み、その場で家電リサイクル券に必要事項を記入。
   → 振込手数料が数百円程度追加で必要。
3. リサイクル券（振込用紙）を保管
   → 「家電リサイクル券」を切り離さずに持ち帰る。
   → 実際に冷蔵庫を搬出・搬入するときに提示・提出が必要。

注意点としては、窓口で渡される書類を自分で切り離さないこと、振込金額に不足がないことを再度確認することです。

メーカー名や型番、サイズを間違えると再手続きになる可能性があります。家電リサイクル券は処分当日までなくさないように注意しましょう。

5. 冷蔵庫の出し方と運搬費用：自治体編

冷蔵庫を自力で運搬できない、または大型ごみの仕組みを使いたい人向けに、自治体が行う収集サービスを利用する方法があります。

以下では、広島市の情報を例に挙げて、詳しく見てみましょう。

5-1. 予約必須の大型ごみ収集

広島市では、有料・予約制で大型ごみの収集を行っています。

冷蔵庫は大型ごみに分類されますが、家電リサイクル法対象製品であるため、単なる粗大ごみ処分とは別扱いです。具体的には以下の流れが必要です：

1. 「家電リサイクル券」を郵便局で取得し、リサイクル料金を支払う。
2. 広島市の大型ごみ受付センター（電話・インターネット・ウェブチャットなど）で収集希望日を予約。
3. 収集運搬手数料（広島市の場合 1台あたり 3,000円）を納付券またはキャッシュレス決済で準備。
4. 収集日当日の朝8時30分までに、受付時に指示された場所へ冷蔵庫を出す。

このように、「家電リサイクル券（リサイクル料金）」＋「収集運搬手数料（3,000円）」の2つが合計でかかります。

結果的に「冷蔵庫 処分 費用」は合算される形です。例えば170L以下の冷蔵庫であれば、3,740円（リサイクル料金）＋3,000円（収集手数料）＝6,740円程度が一つの目安となります。

5-2. 申込期限と注意点

電話予約の場合は収集日の3日前まで、インターネット予約なら5日前までなど、細かい期限が設定されています。

土日祝日は受付センターが休みだったり、収集スケジュールが詰まっていたりすることもあるため、早めに予約を取るのがおすすめです。

また、予約時に品目（冷蔵庫・サイズ）を正しく申告しないと、当日のトラブルにつながりかねません。

6. メーカー指定引取場所へ自分で持ち込む方法

自治体の大型ごみ収集を利用せずに、自分で直接持ち込むのも一つの選択肢です。

広島市では例えば、以下のような事業所が「指定引取場所」として案内されています。

• 岡山県貨物運送(株) 広島主管支店
• 西濃運輸(株) 広島支店

これらの拠点は、すべてのメーカーの家電リサイクル法対象機器を受け付けており、事前予約は不要とされています。

しかし、営業日や受付時間が限定されているので、事前にカレンダーやHP等で確認が必要です。家電リサイクル券を先に取得し、振込を済ませておく点はどの方法でも共通です。

自力搬入の最大のメリットは、自治体の収集運搬手数料を支払う必要がないことです。

ただし大きく重い冷蔵庫を運び出すとなると、車や人手を確保したり、階段やエレベーターのサイズを気にしたりと、それなりの労力や時間がかかります。

また運搬中の事故には十分注意しなければなりません。

7. 家電量販店や不用品回収業者に依頼する

新しい冷蔵庫を買うタイミングで、家電量販店に古い冷蔵庫を下取りしてもらうのは、もっともオーソドックスな方法の一つです。

ほとんどの場合、リサイクル料金は販売店のレジで支払い、同時に下取り手数料や運搬費を徴収される形になります。

家電リサイクル券の発行手続きもお店側が代行してくれるため、消費者としては手間が少なく済む点が魅力です。

一方、まったく買い替え予定がなく処分だけしたい場合は、不用品回収業者に頼む選択肢もあります。

ただし、以下のような点にご注意ください。

• 正規の許可を得た業者かどうか
• 見積もりに含まれる費用の内訳（リサイクル料金・運搬費・作業費など）
• 違法に転売や不法投棄をする業者でないか

正規業者であればスピーディーに作業を終わらせてくれますが、運搬や人件費などの名目で自治体回収以上に費用がかかる可能性があります。

トータルの相場が2～3倍になることも珍しくないため、事前の十分な比較検討が大切です。

8. 「冷蔵庫 処分 費用」を抑えるコツ

家電リサイクル法対象である冷蔵庫の処分は、決して安くはありません。

そこで、以下の工夫を取り入れることで費用負担を抑えられる場合があります。

1. 買い替えのタイミングを活用
   新しい冷蔵庫を購入する際に、販売店に古い冷蔵庫の回収を依頼できることが多いです。処分費用を一括で精算できるほか、下取りサービスが適用されるケースもあり、別々に処分するより総合的に割安になることがあります。
2. 家電リサイクル券を自分で手配して指定引取場所へ
   自治体の収集運搬手数料（3,000円など）を払わずに済む分、節約効果が期待できます。ただし、自分で運ぶのは重労働であり、車両や人手の確保が必要です。
3. リユース（再使用）の検討
   まだ動作する冷蔵庫であれば、リサイクルショップや友人・知人への譲渡によって「廃棄」ではなく「再利用」してもらう方法があります。処分費用がゼロになるだけでなく、環境にも優しい選択です。

9. 広島市など自治体での具体的手続き：よくあるQ&A

Q1. 電話予約がつながらない場合は？

→ 大型ごみ受付センターは祝日明けや連休前後に混み合う傾向があります。

ウェブチャットやインターネット予約も24時間受付可能なので、そちらを利用するとスムーズです。

Q2. 家電リサイクル券はいつまでに用意する？

→ 回収や持ち込み当日までに、郵便局で購入し振り込む必要があります。

当日になって家電リサイクル券がないと、受付で断られる場合があるので要注意です。

Q3. 冷蔵庫以外の家電も同時に処分したいのですが？

→ エアコン、テレビ（ブラウン管・液晶）、洗濯機・衣類乾燥機なども、同じ家電リサイクル法対象です。

まとめて処分するなら、品目ごとにリサイクル料金が必要となり、運搬手数料も合計金額が変わるので、予約時に「何を何点処分するか」を正確に伝えてください。

10. まとめ：冷蔵庫 処分 費用を正しく把握して賢く処分しよう

冷蔵庫は家電リサイクル法対象機器の一つであり、処分にはリサイクル料金と収集・運搬手数料の二重コストが発生しがちです。

たとえば、リサイクル料金が3,740円～4,730円程度、自治体回収の場合はそこに3,000円ほどの収集運搬手数料が上乗せされるため、1台の処分だけでも合計6,000円以上になるケースが多々あります。

しかし、新しい冷蔵庫の買い替え時に下取りを利用したり、家電リサイクル券を自分で取得してメーカー指定の引取場所へ直接持ち込んだりすることで、運搬コストを削減できる可能性があります。

また、まだ使える状態であれば、リサイクルショップやフリマアプリなどを活用して手放す手段も視野に入れましょう。

あなたの地域が広島市か、あるいは他の自治体かによって詳細の手続きや料金に少し違いはあるかもしれませんが、「家電リサイクル券の用意（リサイクル料金）」＋「収集・運搬手数料の確認」という基本構造は共通です。

ぜひ本記事を参考にして、正しい手順と手頃な費用で冷蔵庫を処分してみてください。環境に配慮した適切なリサイクル処分が、あなたの暮らしと地球に優しい選択となるはずです。

「冷蔵庫 処分 費用」の疑問解消に少しでもお役立ていただけたなら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました！