壊れたエアコンの正しい処分・回収・買取【広島県版】
目次
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壊れていても粗大ごみ不可——広島県での法的ルール(家電リサイクル法の要点)
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広島県内の正しい処分ルート
2-1. 販売店へ依頼する場合(買替/処分のみ)
2-2. 指定引取場所へ持ち込む場合(広島市・呉市・福山・尾道 主要拠点)
2-3. 家電リサイクル券と料金:最新表の見方(2025年版) -
取り外しで絶対に守ること(冷媒回収・ポンプダウン・事故防止)
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無許可回収のリスクと見分け方(広島県・市の注意喚起)
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【壊れたエアコンの買取】現実的な可否と“わずかな価値”が出る条件
5-1. 軽微故障と完全故障の線引き
5-2. 年式・型番・能力・状態——査定で必要な写真チェックリスト
5-3. 価格の決まり方(再販価格・整備/物流コスト・動作可否) -
事業所で使った場合の扱い(家庭用/業務用の区別・フロン排出抑制法の窓口)
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【弊社の“壊れたエアコン”買取】
7-1. 買取可否の判断基準(年式・症状・型番の目安)
7-2. 事前にいただきたい情報と写真(テンプレのご案内)
7-3. 概算提示と本査定の流れ(LINE/電話 → 写真 → 仮査定 → 出張査定 → 即日お支払い) -
ケース別FAQ(リモコンなし/室外機なし/動かない・配管破断/ウインド型 ほか)
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まとめ——最短・安心ルートと依頼先の選び方
1. 壊れていても“通常の粗大ごみ扱い”では出せない——広島県での法的ルール(家電リサイクル法の要点)
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エアコンは家電リサイクル法の対象。故障の有無に関わらず、家庭用機器(壁掛けセパレート・ウインド型を含む)は同法ルートで処分します。対象は「家庭用」で、業務用は対象外(取扱いが異なります)。
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基本の処分ルートは3つ
① 販売店に引取り依頼(買い替え時=新規購入店/処分のみ=購入店)
② 指定引取場所へ持込(事前に郵便局でリサイクル料金を支払い、家電リサイクル券を貼付して搬入)
③ **自治体の大型ごみ収集(予約制)**を使える場合あり——広島市はRKC料金+収集運搬手数料3,000円で受付。※地域により制度有無・手数料が異なるため各市町ページを確認。 -
広島県内の指定引取場所(例)
・広島市:西濃運輸(株)広島支店(中区光南6-2-15)/岡山県貨物運送(株)広島主管支店(西区観音新町4-10-202)。受付時間はRKCの案内で要確認。
・県内全域の最新リストは広島県サイト/RKCの検索で公開。 -
料金の考え方(数字は次章で詳述)
・リサイクル料金はメーカー・品目で異なり、RKCの最新版(2025年7月1日現在)を確認。
・回収を頼む場合は収集運搬料金が別途かかる(販売店/自治体ルートとも)。 -
よくある誤解の修正
・「壊れているなら粗大ごみにそのまま出せる」は×。通常の粗大ごみ(納付券だけ)では不可で、家電リサイクル法の手順が必須。広島市は例外的に予約制の大型ごみ収集という“受付窓口”を用意しているが、RKC料金の前払い+予約+当日貼付が前提。
・「ウインド型は対象外」も×。ウインド型エアコンは対象。
2. 広島県内の正しい処分ルート(壊れたエアコン)
壊れていても“家電リサイクル法ルート”で出します。ここでは販売店に依頼する場合と指定引取場所へ持込む場合、そして自治体収集を利用できる地域の流れを、現場目線でまとめます。
2-1. 販売店へ依頼する場合(買替/処分のみ)
基本フロー
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処分機のメーカー・型番を確認(室内機・室外機とも銘板)。
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回収日を予約(買替=新規購入店/処分のみ=購入店が原則)。
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回収方式を選択:
- 取り外し込み(業者が当日取り外し)
- 取り外し済み(事前に専門業者で撤去) -
当日、家電リサイクル料金+収集運搬料金を支払い、**控え(引取証明)**を受領。
費用と工事の考え方
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料金は「リサイクル料金(メーカー別)+収集運搬料金(販売店設定)」の二本立て。
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取り外しは専門作業。配管の高所・隠蔽・屋根置き・壁貫通P配管・室外機吊りなどは追加費用の対象になりやすい。
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繁忙期(引越し期)は予約が取りにくい。2〜3週間の余裕を見て計画。
当日までの準備
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室内機の周囲50cm程度の作業スペースを確保。
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室外機周りの障害物(植木・荷物)を移動。
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リモコンや据付板は基本不要だが、固定ビス・アンカーの再利用可否は要確認。
よくあるトラブル回避
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見積り時に**総額(工事・運搬・階段・駐車・出張)**の内訳を明記してもらう。
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当日追加請求が出ないよう、設置状況の写真(室内機・室外機・配管ルート・室外機置場)を事前共有。
2-2. 指定引取場所へ持込む場合
基本フロー
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郵便局(ゆうちょ)の窓口で家電リサイクル料金を払い込み、家電リサイクル券を受け取る。
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リサイクル券にメーカー名・品目・数量等を記入し、室外機など分かりやすい位置に貼付。
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指定引取場所の受付時間を確認し、室内機+室外機を搬入。
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受付で**控え(引取受領の証明)**を受け取り、保管。
持込時のポイント
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取り外し済みが前提。冷媒の扱い・感電・落下リスクがあるため、自己取り外しは推奨しない。
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室内機・室外機はテープで動かないよう固定。アルミフィンや配管口の破損防止養生を。
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車両には毛布・ダンボールで養生。積み降ろしは2名が安全。
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受付時間外は不可。カレンダー運用が多いので事前確認が確実。
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メーカー不明や本体型番不明でも受付可能なケースはあるが、窓口判断となるため、分かる範囲で情報を準備。
よくあるミス
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リサイクル券を貼っていない/記入漏れ→受付不可。
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室外機のオイル汚れ・水漏れ放置→搬入時の車内汚損。事前にドレン水抜き・簡易清掃。
2-3. 自治体の大型ごみ収集を利用できる地域(予約制)の流れ
※ 対応の有無や手数料は市町ごとに異なるため、以下は共通的な手順の目安です。
想定フロー
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自治体に事前申込み(予約)。
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指示に従い、家電リサイクル料金の支払い(郵便局)とリサイクル券の準備。
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収集運搬手数料の支払い方法(納付券・現地支払い 等)を確認。
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回収日当日、屋外または指定場所に出す(階段・高所・私道内搬出の可否は自治体ルールによる)。
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控え(回収伝票・領収書等)を受領し、保管。
注意点
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階段上げ下げ・私道進入・室内からの搬出が不可または追加手数料になる自治体がある。
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予約枠が埋まりやすい地域では数週間待ちのことも。
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事前申込み時に「室内からの搬出の可否」「集合住宅の管理規約」を確認しておく。
2-4. 家電リサイクル券と料金(2025年版の運用イメージ)
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料金はメーカー別。郵便局の払込用紙(所定様式)で品目=エアコンを選び、メーカー名を指定して払い込む。
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受け取った家電リサイクル券は、排出者控えを保管し、本体へ貼付する部分は見やすい位置に貼る。
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数量は「室内機+室外機=1台分」で数えるのが一般的(ウインド型は室外機なしでも1台)。
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紛失防止:控えは写真で保管しておくと安心。
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二重払い防止:販売店回収を選ぶ場合は、販売店側で手続き(料金支払い)を含むプランもあるため、どちらで払うかを事前に一本化。
事前チェックリスト(どのルートでも共通)
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メーカー・型番・年式を確認(銘板写真をスマホに保存)。
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設置状況の写真(室内機・室外機・配管ルート)を撮影。
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回収方法(販売店回収/指定引取持込/自治体収集)を決め、費用総額を把握。
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搬出動線の確保(家具移動・養生・駐車スペース)。
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当日の担当者連絡先と領収書・控えの受領を確認。
(次章では、取り外し時に絶対に守ること——冷媒回収や安全対策、自己取り外しのリスクを具体的に解説します)
3. 取り外しで絶対に守ること(冷媒回収・ポンプダウン・事故防止)
3-1. まず結論:DIYでの取り外しは推奨しません
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冷媒ガスの大気放出は厳禁。適正な回収(いわゆる“ポンプダウン”等)が必要です。
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感電・落下・破損のリスクが高い(室内機の落下、配管破断、室外機の転落、ブレーカー未遮断の通電など)。
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建物や賃貸の原状回復トラブル(壁の据付板跡、配管穴の処理、室外機設置跡)。
→ 原則として専門業者に依頼してください。
3-2. 専門業者が行う主な工程(理解用の要点のみ)
※具体的な手順解説ではなく、何が必要かの理解のための概要です。
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電源遮断・動作確認(通電・誤作動を防止)。
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冷媒回収(ポンプダウン等):配管を破らず、冷媒をシステム側へ回収。
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配管・ドレンの処理:冷媒配管・ドレン管を丁寧に外し、油や水の漏れが出ないよう養生。
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室内機の撤去:据付板から本体を外し、壁面の下地破損やクロスめくれを避ける。
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室外機の搬出:二名以上での安全搬出、階段・ベランダ・屋根置きなどのリスク管理。
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配管穴の仮塞ぎ:虫・雨水・臭気の侵入を防ぐ一時処置(のちに恒久処置)。
3-3. 危険ケースTOP5(DIY厳禁)
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屋根置き・高所の室外機(墜落・転落の危険)。
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隠蔽配管・壁内配管(壁内破損・漏水・断熱材汚損)。
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吊り金具や錆びた金具(外す際の落下)。
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共用部搬出(集合住宅)(管理規約違反、住民トラブル)。
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老朽ブレーカー/露出配線(感電・ショート)。
3-4. 指定引取に「取り外し済み」で持ち込むときの“合格ライン”
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室内機・室外機が分離済みで、配管を切断していない/破断させていない状態が望ましい。
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機器はテープ等で固定し、フィン(熱交換器)や接続口を養生。
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ドレン水抜きで車内汚損を防止。
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付属ビス・据付板・リモコンはまとめて袋へ(なくても受付はされるが、紛失防止のため)。
3-5. 賃貸・分譲マンションならではの注意
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管理規約の作業時間(騒音・振動ルール)を確認。
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原状回復:ビス穴、配管穴の処置は退去時の費用に直結。
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共用部の養生・搬出経路は事前合意(エレベーター使用可否・階段寸法)。
3-6. よくある質問(Q&A)
Q. 室外機だけ残っている/室内機だけ残っているが、持込できる?
A. 可能。基本は“1セット=室内機+室外機”ですが、単体でも受付可能なことが多いです(台数の数え方は窓口の案内に従う)。
Q. 取り外し後、壁の配管穴はどうする?
A. 一時的にパテやキャップで仮塞ぎ。恒久的な補修は管理会社・オーナーと相談。
Q. 冷媒が抜けている(効かない)場合でも注意は必要?
A. はい。残圧・残量がゼロとは限らないため、破断させないことが重要です。
次は**4章「無許可回収のリスクと見分け方」**に進めます。
4. 無許可回収のリスクと見分け方(広島県・市の注意喚起)
4-1. なぜ無許可業者に頼んではいけないのか
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環境リスク:エアコンはフロン等を含むため、不適正処理(破壊・不法投棄)で有害物質の漏えいにつながる危険。広島市は無許可回収を利用しないよう明確に注意喚起しています。 広島市公式サイト
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料金トラブル:「無料回収」と宣伝しながら、積み込み後に高額請求される事例が各自治体で報告。東広島市や呉市も同様の注意喚起を公表。 東広島市公式サイト+1
4-2. “無許可”の定義(家庭のごみ=一般廃棄物)
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家庭から出るエアコン等は「一般廃棄物」。回収には市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可(または自治体からの委託)が必要。
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産業廃棄物の許可や古物商許可だけでは家庭ごみを回収できない——国(環境省)の公式Q&Aでも明記。 環境省
4-3. これが“赤信号”チェックリスト
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「無料回収/積み放題/どこでも即日」などの街宣車・チラシ・SNS広告を使う。 東広島市公式サイト
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名刺・見積書・サイトに**「一般廃棄物収集運搬」許可番号がない**(古物商番号や産廃許可だけ)。 環境省
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「家電リサイクル券は不要」「リサイクル料金なし」と言う(正規処理はリサイクル料金+収集運搬が原則)。 広島市公式サイト+1
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積み込み後に追加請求、領収書を出さない。 東広島市公式サイト+1
4-4. 正規ルート/正規業者の確認方法(実務)
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確認すべき許可:業者が**「一般廃棄物収集運搬」許可**を保有しているか、許可番号・許可自治体名を見積前に提示させる。 環境省
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手続きの筋:家電4品目(エアコン等)は家電リサイクル法ルート(販売店引取り or 指定引取場所へ持込み)。広島市もこの手順を明示。 広島市公式サイト
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支払いと証憑:リサイクル料金の支払い(家電リサイクル券)と収集運搬手数料の合計を事前確認。領収書と**控え(引取証明)**は必ず保管。 広島市公式サイト
4-5. もし勧誘・トラブルに遭ったら
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契約前なら依頼しない/名刺やチラシは保管して自治体へ相談。広島市・東広島市・呉市はいずれも住民向けに相談窓口を案内。 広島市公式サイト+2東広島市公式サイト+2
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すでに被害の疑いがある場合は、自治体の廃棄物担当課や消費生活センターへ早めに相談を。
要点:**「一般廃棄物の許可」+「家電リサイクル券の運用」**が正規のサイン。これが出てこない業者は避けるのが安全です。 環境省+1
次は**5章「壊れたエアコンの買取:可否と“わずかな価値”が出る条件」**に進みます(弊社のアピールは買取のみで控えめに入れます)。
5. 【壊れたエアコンの買取】現実的な可否と“わずかな価値”が出る条件
5-1. 軽微故障か、完全故障か(可否の分かれ目)
買取につながりやすい“軽微故障”の例
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外装の小キズ・黄ばみ・ルーバー欠け程度(動作に致命的でない)
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リモコン欠品(代替可能)
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前面パネルのツメ折れ・表示窓の割れ(使用に支障が小さい)
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暖まりにくい/冷えにくい等の“効き弱い”(配管・ガス・ファンの軽故障の可能性)
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エラー表示が出るが、基板・圧縮機が生きている可能性がある
買取が極めて難しい“完全故障”の例
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圧縮機ロック・焼損/基板焼損(高額修理を要し、採算が合いにくい)
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室外機ファン不動+モーター焼け臭/配管破断・大きなガス漏れ痕
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フィン(熱交換器)の大破・室内機の骨格変形・落下損傷
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室内機のみ/室外機のみで、相方が完全に欠品(部品取り以外の用途がほぼない)
年式・仕様の一般的な目安
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製造5年以内:軽微故障なら“わずかな買取”の余地あり
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製造6〜7年:状態が良ければごく小額の買取、難しければ回収扱い
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製造8年以上:部品取り前提で“無料〜小額引取”が中心
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容量・電源:14畳クラス以上や200V機は相対的に評価がつきやすい
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冷媒:R32世代は需要が残りやすい傾向、R410Aは世代差で評価が割れる
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ウインド型:機種・年式次第。動作品寄りであれば小額、完全故障は部品取り想定
いずれも“目安”。実見・動作状況・設置環境・季節で振れます。
5-2. 査定で必要な情報と写真(チェックリスト)
必須情報(テキスト)
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【メーカー/型番】室内機・室外機とも(銘板に記載)
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【製造年】西暦表記。見当たらなければ製造番号の写真
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【能力・電源】例:2.8kW/100V、5.6kW/200V など
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【故障の症状】エラーコード、効き弱い、異音、漏水、リモコン反応なし 等
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【設置状況】室外機の置き場(地面・ベランダ・屋根置き)、階数、搬出ルート
写真(最低7点)
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室内機 正面(全体)
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室内機 斜め(ルーバー・表示部が見える)
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室内機 銘板のアップ
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室外機 全体(正面ファン側)
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室外機 銘板のアップ
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配管・ドレン周り(破断・油ジミ・霜跡の有無)
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設置状況(ベランダ手すり/屋根置き金具/室外機の足元)
※ エラーが出る場合は表示部の写真も。
送付テンプレ(コピペ用)
5-3. 価格の決まり方(考え方と簡易モデル)
基本式
買取価格 = 想定再販価値(または部品価値)
- 取り外し・搬出費
- 物流費(集荷・保管)
- 整備・修理費(クリーニング、部品交換、動作確認工数)
- 在庫・返品リスク
例:6畳用/製造5年・冷え弱い/戸建1階・標準設置
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想定再販価値:22,000円
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取外し・搬出:7,000円
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物流・保管 :2,000円
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クリーニング・試験:5,000円
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リスク控除 :4,000円
→ 概算買取:0〜4,000円(症状の重さ・時期で上下)
例:14畳用200V/製造6年・リモコン欠品/マンション3階・屋外階段
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想定再販価値:35,000円
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取外し・搬出:10,000円(階段・重量)
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物流・保管 :3,000円
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整備・部品 :6,000円(中古リモコン手配込み)
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リスク控除 :4,000円
→ 概算買取:12,000円前後(状態良・致命故障なしが前提)
減額・不可になりやすい要因
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圧縮機・基板の致命故障/室外機欠品
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高所・屋根置き・吊り下げ等の特殊設置(取り外し費が大)
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強いタバコ臭・油汚れ・ペット臭(クリーニング手間)
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フィン潰れ・外装破損の大(見栄え・性能に影響)
少しでも評価を上げるコツ
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銘板が読める鮮明な写真、設置状況の全景写真を用意
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リモコン・据付板・取説など付属の同梱
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搬出動線の事前確保(家具移動・駐車可否の共有)
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エラーコード・症状は正直に。現場での“想定外”を減らすほど条件が安定
次は**6章「事業所で使った場合の扱い(家庭用/業務用の区別・フロン排出抑制法の窓口)」**に進みます。
6. 事業所で使った場合の扱い(家庭用/業務用・フロン排出抑制法)
6-1. まず判定:そのエアコンは「家庭用」か「業務用」か
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家庭用(ルームエアコン/ウインド型)…使用場所に関係なく家電リサイクル法の対象。たとえ事務所・店舗で使っていても「家庭用機器」であれば同法ルートで処分します。RKC+1
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業務用(天井カセット・パッケージ等)…家電リサイクル法の対象外。フロン排出抑制法の対象として、廃棄時にフロン回収等の手続きが必要です。※区分は使用場所ではなく“製品カテゴリ(家庭用として製造販売か/業務用として製造販売か)”で判断。環境省
見分けのコツ:銘板の「型式」「電源」「能力」欄や取扱説明書の“家庭用/業務用”表記で確認。迷ったら型式で問い合わせて区分を特定します。aeha-kadenrecycle.com
6-2. 事業所で使っていた「家庭用エアコン」の正しい排出フロー
選べる手段(いずれも合法ルート)
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買い替え時の新規購入店に引取り依頼
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購入店に処分のみで引取り依頼(小売業者には引取義務あり)
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指定引取場所に搬入(自社運搬 or 産廃収集運搬業者へ委託)—郵便局でリサイクル料金を払い、家電リサイクル券を貼付して搬入
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産廃処分許可業者による処分(環境大臣告示の方法に適合する処分業者に限定)
マニフェストの扱い(事業系の場合の要点)
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③の「指定引取場所まで運ぶ」ケースでは、運搬工程に限って産業廃棄物マニフェスト(直行用:A票・B1票・B2票)を使用。指定引取場所以降(製造業者側のリサイクル工程)は家電リサイクル法の工程なので、処分側の写し送付は不要です。経済産業省
実務メモ
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“廃棄物には当たらないはず”という自己判断は危険。リユース市場性がない/粗雑な取り扱い等の条件では廃棄物に該当し、法令ルートが必須になります。経済産業省
6-3. 「業務用エアコン」の廃棄フロー(フロン排出抑制法)
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第一種フロン類充填回収業者へ依頼し、冷媒回収(回収証明の受領)
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その後、産業廃棄物の収集運搬・処分(マニフェスト管理)
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管理者(機器ユーザー)は、定期点検・記録簿・漏えい量報告など法定義務を遵守(機器規模や冷媒量により頻度が異なる)
注意点(広島県の運用情報を踏まえた要点)
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2020年の改正で、廃棄時の規制が強化。フロン回収前の引渡し禁止/確認義務が明確化されています。
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広島県では、充填回収等に関する情報・名簿・相談窓口が公開されています(業者選定時に要確認)。環境省+2広島県公式ホームページ+2
6-4. 迷いがちな“境界ケース”の整理
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店舗に付いていた壁掛けルームエアコン(100V/R32の2.8kW等)
→ 「家庭用」として家電リサイクル法で処分。運搬のみマニフェスト(直行)でOK。経済産業省 -
天井カセット4方向・三相200V・パッケージ
→ 「業務用」。フロン回収 → 産廃処理の順。環境省 -
建物解体で残置していた家庭用エアコン
→ 所有者(排出者)の責任で解体前に適正処理。元請解体業者の責任ではありません。経済産業省
6-5. チェックリスト(社内手順テンプレ)
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区分判定:型式で「家庭用/業務用」を特定(疑わしければ確認)
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家庭用だった場合:上記1〜4の合法ルートから選択 → リサイクル券の準備 →(委託なら)直行マニフェスト手配
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業務用だった場合:第一種フロン類充填回収業者を選定 → 回収証明受領 → 産廃処理(マニフェスト)
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証憑管理:家電リサイクル券控え/フロン回収証明/マニフェスト写しの保存
ここまで押さえれば、法令違反・やり直し・追加コストのリスクを大きく避けられます。
7. 【弊社の“壊れたエアコン”買取】
7-1. 買取可否の判断ポリシー(目安)
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年式の目安
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〜5年:積極的に検討
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6〜7年:状態次第(軽微故障なら可能性あり)
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8年以上:部品取り前提で小額〜不可が中心
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症状の目安
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買取の可能性あり:効きが弱い/リモコン不良/一部センサー・ファン周りの不具合/外装割れ小
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原則不可(または極小):圧縮機ロック・基板焼損・熱交換器大破・配管破断の痕跡大
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構成条件
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室内機・室外機のセットが望ましい(ウインド型は本体のみで可否判断)
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**銘板(型番・製造年)**が読めること
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強い臭い・油汚れが少ないほど評価が安定
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機種特性
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14畳クラス以上/200Vは相対的に評価がつきやすい傾向
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R32世代は需要が残りやすい
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上記はあくまで“判断の物差し”。実機の状態・設置環境・時期で上下します。
7-2. 概算提示〜本査定の流れ
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無料の仮査定(写真・情報ベース)
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5章の「チェックリスト」どおりに銘板・全体・設置状況の写真と、症状・年式・能力をお送りください。
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可能な限り当日中の回答を目指します(混雑時は翌営業日)。
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本査定(対面)
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持込査定 or 出張査定(買取成立前提の確認作業)。
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現場で動作確認・外観確認を行い、正式金額をご提示します。
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お支払い
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成立後、**その場でのお支払い(現金/お振込)**に対応。
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身分証のご提示、領収書の発行にご協力ください。
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不成立時の費用:発生しない運用を基本とします(遠方・特殊対応が必要な場合は事前にご案内)。
7-3. 弊社が選ばれる理由
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壊れていても“写真で可否”を即判断:無駄足を減らし、可否とレンジを先に共有。
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年式・容量が合えば“わずかでも現金化”を優先:回収前提ではなく、まずは買取可能性を探ります。
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事業者さま対応可:請求書・領収書発行、社内稟議用の事前見積書をお出しします。
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情報の透明化:査定根拠(年式・症状・整備コスト・再販見込み)を箇条書きで提示。
7-4. 依頼方法(最短ルート)
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LINE/電話で「仮査定希望」とお伝えください。
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送るものは写真7点+テキスト情報(5章テンプレ)。
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受け取り次第、可否と概算レンジをご返信 → ご納得いただければ本査定へ。
7-5. 注意・お願い
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取り外し前提の査定でも、致命故障や大破が判明した場合は買取不可になることがあります。
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正確な症状申告にご協力ください(現場の“想定外”を減らすほど条件が安定)。
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盗難・不正品の買取は一切不可。本人確認書類のご提示をお願いします。
この章は、そのまま**「弊社の買取ご案内」セクションとして掲載できます。
8. ケース別FAQ(壊れたエアコン)
Q1. リモコンがなくても買取できますか?
A. 可能性はあります。年式が新しめ(目安5〜7年)で、致命故障がなければ“わずかな買取”に繋がる場合があります。型番・年式が読める銘板写真と、症状のメモを先にお送りください。
Q2. 室内機だけ/室外機だけでも大丈夫?
A. 受付は可能ですが、セット揃いより評価は下がりやすいです。特に室外機欠品は買取が難しくなります(部品取り前提)。
Q3. ウインド型(窓用)は対象?
A. 対象です。年式・症状次第で小額買取の可能性があります。前面・銘板・側面の3枚以上の写真をご用意ください。
Q4. エラーコードが出る(例:E)。どう伝えればいい?**
A. 表示部の写真と、表示タイミング(運転直後/途中)を教えてください。基板・センサー系の軽故障なら可能性あり、圧縮機系は厳しめです。
Q5. まったく動かない。買取不可?
A. 完全故障は原則厳しいですが、**年式が新しい・容量が大きい(14畳〜/200V)**場合は部品価値で可能性が残ります。まずは情報共有を。
Q6. 配管が切れている/ガスが抜けているかも。
A. 配管破断の痕跡大は評価が落ちます。可能であれば破断前の状態写真や、作業履歴が分かるメモをご用意ください。
Q7. 室外機が屋根置き・壁面金具・高所にある。
A. そのままの状態だと取り外し費用が高くなりやすい=買取額に影響します。写真(遠景・足場・金具の状態)を必ず送ってください。
Q8. 水漏れ(室内機からのドレン)あり。
A. ドレン詰まり・勾配不良など軽症なら可能性あり。漏れ箇所の写真と発生状況(冷房時のみ 等)を共有ください。
Q9. タバコ臭・油汚れ・ペット臭が強い。
A. クリーニング手間が大きく、減額または不可になりやすい項目です。外装・フィルター・熱交換器の汚れ具合の写真があると判断が正確になります。
Q10. 型番・年式が分からない。
A. 室内機右側面や下面、室外機側面の銘板拡大写真で判別できることが多いです。どうしても見つからない場合は、**本体全景・リモコン・電源(100V/200V)**の情報を送ってください。
Q11. 事務所で使っていた“家庭用”ルームエアコン。
A. 家庭用機なら扱いは同じです。年式・症状・容量で可否を判断します。天井カセット等の業務用は対象外です。
Q12. 駐車スペースがない・搬出動線が狭い。
A. 可否に直結しませんが、搬出コストが上がる=買取額に影響します。間口・階段・エレベーターの有無が分かる写真を。
Q13. 複数台まとめて頼みたい。
A. 同一日対応でコストが下がる分、単価が有利になる場合があります。台数・型番リスト(写真可)をまとめてお送りください。
Q14. 即日対応はできる?
A. 在庫状況とスケジュール次第です。写真での仮査定→可否と概算の即返信をまず行い、現地日程をご案内します。
Q15. 引越し退去日が迫っている。
A. 日程最優先で可否判断します。退去立会いの前日までに仮査定→訪問査定が目安。鍵の受け渡し方法も共有ください。
Q16. 取り外し跡(壁の穴・据付板跡)はどうする?
A. 原状回復の観点で、仮塞ぎ(パテ・キャップ)は行ってください。クロス補修などの恒久処置は管理会社とご相談を。
Q17. 盗難品や不正品の取り扱いは?
A. いかなる場合も買取不可です。本人確認書類のご提示をお願いいたします。
Q18. キャンセル費用はかかる?
A. 仮査定段階のキャンセルは無料です。訪問後の不成立でも費用が発生しない運用を基本とします(遠方・特殊作業は事前に別途ご案内)。
Q19. 支払い方法は?
A. 現金またはお振込に対応します。領収書を発行します。
Q20. 写真は何を送れば最短で判断できますか?
A. 最低7点(室内機正面/斜め/銘板、室外機正面/銘板、配管・ドレン、設置状況全景)+テキスト情報(メーカー・型番・年式・能力・電源・症状・階数・搬出経路)。
9. まとめ——最短・安心ルートと依頼先の選び方
9-1. まず押さえる結論
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壊れたエアコンは粗大ごみ不可。家電リサイクル法の手順で処分する。
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ルートは ①販売店引取り/②指定引取場所へ持込/③自治体収集(予約制の地域のみ)。
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DIY取り外しは非推奨。冷媒・感電・落下のリスクが高い。
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無許可回収は利用しない。許可表示と家電リサイクル券の運用を確認する。
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事業所使用でも家庭用機なら家電リサイクル法、業務用はフロン回収→産廃処理。
9-2. 最短フローチャート(迷ったらこれ)
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買い替え予定あり → 新規購入店に引取り依頼(取り外しの要否も同時確認)。
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処分のみ/車がある → 郵便局で料金払い→リサイクル券→指定引取場所へ持込。
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処分のみ/運搬が難しい → 自治体収集を予約(対応の有無・手数料を確認)。
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「買取の余地があるかも?」 → 下のチェックに当てはまるなら弊社の仮査定へ。
9-3. 買取を狙える“目安”チェック
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製造5〜7年以内/14畳クラス以上・200V/R32世代
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症状が**軽微(効き弱い・リモコン不良など)**で、圧縮機・基板の致命故障なし
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室内機+室外機のセット、銘板が読める、外観の大破なし
当てはまる項目が多いほど、“わずかでも現金化”の可能性が上がります。
9-4. 当日までの共通チェックリスト
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メーカー・型番・年式の確認(銘板写真を保存)
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設置状況の写真(室内機/室外機/配管・ドレン/搬出経路)
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ルート選定と費用総額の把握(リサイクル料金+収集運搬・工事)
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搬出動線の確保(家具移動・養生・駐車)
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証憑の保管(家電リサイクル券の控え、領収書)
9-5. 弊社のご案内(買取のみ)
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写真・情報で“仮査定”→可否と概算レンジを即返信
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条件が合えば、そのまま本査定→お支払い
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送付テンプレ(コピペ用)
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