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壊れたエアコンの正しい処分・回収・買取【広島県版】

目次

  1. 壊れていても粗大ごみ不可——広島県での法的ルール(家電リサイクル法の要点)

  2. 広島県内の正しい処分ルート
    2-1. 販売店へ依頼する場合(買替/処分のみ)
    2-2. 指定引取場所へ持ち込む場合(広島市・呉市・福山・尾道 主要拠点)
    2-3. 家電リサイクル券と料金:最新表の見方(2025年版)

  3. 取り外しで絶対に守ること(冷媒回収・ポンプダウン・事故防止)

  4. 無許可回収のリスクと見分け方(広島県・市の注意喚起)

  5. 【壊れたエアコンの買取】現実的な可否と“わずかな価値”が出る条件
    5-1. 軽微故障と完全故障の線引き
    5-2. 年式・型番・能力・状態——査定で必要な写真チェックリスト
    5-3. 価格の決まり方(再販価格・整備/物流コスト・動作可否)

  6. 事業所で使った場合の扱い(家庭用/業務用の区別・フロン排出抑制法の窓口)

  7. 【弊社の“壊れたエアコン”買取】
    7-1. 買取可否の判断基準(年式・症状・型番の目安)
    7-2. 事前にいただきたい情報と写真(テンプレのご案内)
    7-3. 概算提示と本査定の流れ(LINE/電話 → 写真 → 仮査定 → 出張査定 → 即日お支払い)

  8. ケース別FAQ(リモコンなし/室外機なし/動かない・配管破断/ウインド型 ほか)

  9. まとめ——最短・安心ルートと依頼先の選び方

1. 壊れていても“通常の粗大ごみ扱い”では出せない——広島県での法的ルール(家電リサイクル法の要点)

  • エアコンは家電リサイクル法の対象。故障の有無に関わらず、家庭用機器(壁掛けセパレート・ウインド型を含む)は同法ルートで処分します。対象は「家庭用」で、業務用は対象外(取扱いが異なります)。

  • 基本の処分ルートは3つ
    販売店に引取り依頼(買い替え時=新規購入店/処分のみ=購入店)
    指定引取場所へ持込(事前に郵便局でリサイクル料金を支払い、家電リサイクル券を貼付して搬入)
    ③ **自治体の大型ごみ収集(予約制)**を使える場合あり——広島市はRKC料金+収集運搬手数料3,000円で受付。※地域により制度有無・手数料が異なるため各市町ページを確認。

  • 広島県内の指定引取場所(例)
    ・広島市:西濃運輸(株)広島支店(中区光南6-2-15)/岡山県貨物運送(株)広島主管支店(西区観音新町4-10-202)。受付時間はRKCの案内で要確認。
    ・県内全域の最新リストは広島県サイト/RKCの検索で公開。

  • 料金の考え方(数字は次章で詳述)
    リサイクル料金はメーカー・品目で異なり、RKCの最新版(2025年7月1日現在)を確認。
    ・回収を頼む場合は収集運搬料金
    が別途かかる(販売店/自治体ルートとも)。

  • よくある誤解の修正
    ・「壊れているなら粗大ごみにそのまま出せる」は×。通常の粗大ごみ(納付券だけ)では不可で、家電リサイクル法の手順が必須。広島市は例外的に予約制の大型ごみ収集という“受付窓口”を用意しているが、RKC料金の前払い+予約+当日貼付が前提。
    ・「ウインド型は対象外」も×。ウインド型エアコンは対象

2. 広島県内の正しい処分ルート(壊れたエアコン)

壊れていても“家電リサイクル法ルート”で出します。ここでは販売店に依頼する場合と指定引取場所へ持込む場合、そして自治体収集を利用できる地域の流れを、現場目線でまとめます。

2-1. 販売店へ依頼する場合(買替/処分のみ)

基本フロー

  1. 処分機のメーカー・型番を確認(室内機・室外機とも銘板)。

  2. 回収日を予約(買替=新規購入店/処分のみ=購入店が原則)。

  3. 回収方式を選択:
     - 取り外し込み(業者が当日取り外し)
     - 取り外し済み(事前に専門業者で撤去)

  4. 当日、家電リサイクル料金+収集運搬料金を支払い、**控え(引取証明)**を受領。

費用と工事の考え方

  • 料金は「リサイクル料金(メーカー別)+収集運搬料金(販売店設定)」の二本立て

  • 取り外しは専門作業。配管の高所・隠蔽・屋根置き・壁貫通P配管・室外機吊りなどは追加費用の対象になりやすい。

  • 繁忙期(引越し期)は予約が取りにくい。2〜3週間の余裕を見て計画。

当日までの準備

  • 室内機の周囲50cm程度の作業スペースを確保。

  • 室外機周りの障害物(植木・荷物)を移動。

  • リモコンや据付板は基本不要だが、固定ビス・アンカーの再利用可否は要確認。

よくあるトラブル回避

  • 見積り時に**総額(工事・運搬・階段・駐車・出張)**の内訳を明記してもらう。

  • 当日追加請求が出ないよう、設置状況の写真(室内機・室外機・配管ルート・室外機置場)を事前共有。


2-2. 指定引取場所へ持込む場合

基本フロー

  1. 郵便局(ゆうちょ)の窓口で家電リサイクル料金を払い込み家電リサイクル券を受け取る。

  2. リサイクル券にメーカー名・品目・数量等を記入し、室外機など分かりやすい位置に貼付

  3. 指定引取場所の受付時間を確認し、室内機+室外機を搬入。

  4. 受付で**控え(引取受領の証明)**を受け取り、保管。

持込時のポイント

  • 取り外し済みが前提。冷媒の扱い・感電・落下リスクがあるため、自己取り外しは推奨しない

  • 室内機・室外機はテープで動かないよう固定。アルミフィンや配管口の破損防止養生を。

  • 車両には毛布・ダンボールで養生積み降ろしは2名が安全。

  • 受付時間外は不可。カレンダー運用が多いので事前確認が確実。

  • メーカー不明本体型番不明でも受付可能なケースはあるが、窓口判断となるため、分かる範囲で情報を準備。

よくあるミス

  • リサイクル券を貼っていない/記入漏れ→受付不可。

  • 室外機のオイル汚れ・水漏れ放置→搬入時の車内汚損。事前にドレン水抜き・簡易清掃。


2-3. 自治体の大型ごみ収集を利用できる地域(予約制)の流れ

※ 対応の有無や手数料は市町ごとに異なるため、以下は共通的な手順の目安です。

想定フロー

  1. 自治体に事前申込み(予約)

  2. 指示に従い、家電リサイクル料金の支払い(郵便局)とリサイクル券の準備

  3. 収集運搬手数料の支払い方法(納付券・現地支払い 等)を確認。

  4. 回収日当日、屋外または指定場所に出す(階段・高所・私道内搬出の可否は自治体ルールによる)。

  5. 控え(回収伝票・領収書等)を受領し、保管。

注意点

  • 階段上げ下げ・私道進入・室内からの搬出が不可または追加手数料になる自治体がある。

  • 予約枠が埋まりやすい地域では数週間待ちのことも。

  • 事前申込み時に「室内からの搬出の可否」「集合住宅の管理規約」を確認しておく。


2-4. 家電リサイクル券と料金(2025年版の運用イメージ)

  • 料金はメーカー別。郵便局の払込用紙(所定様式)で品目=エアコンを選び、メーカー名を指定して払い込む。

  • 受け取った家電リサイクル券は、排出者控えを保管し、本体へ貼付する部分は見やすい位置に貼る。

  • 数量は「室内機+室外機=1台分」で数えるのが一般的(ウインド型は室外機なしでも1台)。

  • 紛失防止:控えは写真で保管しておくと安心。

  • 二重払い防止:販売店回収を選ぶ場合は、販売店側で手続き(料金支払い)を含むプランもあるため、どちらで払うかを事前に一本化。


事前チェックリスト(どのルートでも共通)

  • メーカー・型番・年式を確認(銘板写真をスマホに保存)。

  • 設置状況の写真(室内機・室外機・配管ルート)を撮影。

  • 回収方法(販売店回収/指定引取持込/自治体収集)を決め、費用総額を把握。

  • 搬出動線の確保(家具移動・養生・駐車スペース)。

  • 当日の担当者連絡先領収書・控えの受領を確認。

(次章では、取り外し時に絶対に守ること——冷媒回収や安全対策、自己取り外しのリスクを具体的に解説します)

3. 取り外しで絶対に守ること(冷媒回収・ポンプダウン・事故防止)

3-1. まず結論:DIYでの取り外しは推奨しません

  • 冷媒ガスの大気放出は厳禁。適正な回収(いわゆる“ポンプダウン”等)が必要です。

  • 感電・落下・破損のリスクが高い(室内機の落下、配管破断、室外機の転落、ブレーカー未遮断の通電など)。

  • 建物や賃貸の原状回復トラブル(壁の据付板跡、配管穴の処理、室外機設置跡)。
    → 原則として専門業者に依頼してください。

3-2. 専門業者が行う主な工程(理解用の要点のみ)

※具体的な手順解説ではなく、何が必要かの理解のための概要です。

  • 電源遮断・動作確認(通電・誤作動を防止)。

  • 冷媒回収(ポンプダウン等):配管を破らず、冷媒をシステム側へ回収。

  • 配管・ドレンの処理:冷媒配管・ドレン管を丁寧に外し、油や水の漏れが出ないよう養生。

  • 室内機の撤去:据付板から本体を外し、壁面の下地破損クロスめくれを避ける。

  • 室外機の搬出:二名以上での安全搬出、階段・ベランダ・屋根置きなどのリスク管理。

  • 配管穴の仮塞ぎ:虫・雨水・臭気の侵入を防ぐ一時処置(のちに恒久処置)。

3-3. 危険ケースTOP5(DIY厳禁)

  1. 屋根置き・高所の室外機(墜落・転落の危険)。

  2. 隠蔽配管・壁内配管(壁内破損・漏水・断熱材汚損)。

  3. 吊り金具や錆びた金具(外す際の落下)。

  4. 共用部搬出(集合住宅)(管理規約違反、住民トラブル)。

  5. 老朽ブレーカー/露出配線(感電・ショート)。

3-4. 指定引取に「取り外し済み」で持ち込むときの“合格ライン”

  • 室内機・室外機が分離済みで、配管を切断していない/破断させていない状態が望ましい。

  • 機器はテープ等で固定し、フィン(熱交換器)や接続口を養生

  • ドレン水抜きで車内汚損を防止。

  • 付属ビス・据付板・リモコンはまとめて袋へ(なくても受付はされるが、紛失防止のため)。

3-5. 賃貸・分譲マンションならではの注意

  • 管理規約の作業時間(騒音・振動ルール)を確認。

  • 原状回復:ビス穴、配管穴の処置は退去時の費用に直結。

  • 共用部の養生・搬出経路は事前合意(エレベーター使用可否・階段寸法)。

3-6. よくある質問(Q&A)

Q. 室外機だけ残っている/室内機だけ残っているが、持込できる?
A. 可能。基本は“1セット=室内機+室外機”ですが、単体でも受付可能なことが多いです(台数の数え方は窓口の案内に従う)。

Q. 取り外し後、壁の配管穴はどうする?
A. 一時的にパテやキャップで仮塞ぎ。恒久的な補修は管理会社・オーナーと相談。

Q. 冷媒が抜けている(効かない)場合でも注意は必要?
A. はい。残圧・残量がゼロとは限らないため、破断させないことが重要です。


次は**4章「無許可回収のリスクと見分け方」**に進めます。

4. 無許可回収のリスクと見分け方(広島県・市の注意喚起)

4-1. なぜ無許可業者に頼んではいけないのか

  • 環境リスク:エアコンはフロン等を含むため、不適正処理(破壊・不法投棄)で有害物質の漏えいにつながる危険。広島市は無許可回収を利用しないよう明確に注意喚起しています。 広島市公式サイト

  • 料金トラブル:「無料回収」と宣伝しながら、積み込み後に高額請求される事例が各自治体で報告。東広島市や呉市も同様の注意喚起を公表。 東広島市公式サイト+1

4-2. “無許可”の定義(家庭のごみ=一般廃棄物)

  • 家庭から出るエアコン等は「一般廃棄物」。回収には市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可(または自治体からの委託)が必要。

  • 産業廃棄物の許可や古物商許可だけでは家庭ごみを回収できない——国(環境省)の公式Q&Aでも明記。 環境省

4-3. これが“赤信号”チェックリスト

  • 無料回収/積み放題どこでも即日」などの街宣車・チラシ・SNS広告を使う。 東広島市公式サイト

  • 名刺・見積書・サイトに**「一般廃棄物収集運搬」許可番号がない**(古物商番号や産廃許可だけ)。 環境省

  • 家電リサイクル券は不要」「リサイクル料金なし」と言う(正規処理はリサイクル料金+収集運搬が原則)。 広島市公式サイト+1

  • 積み込み後に追加請求、領収書を出さない。 東広島市公式サイト+1

4-4. 正規ルート/正規業者の確認方法(実務)

  • 確認すべき許可:業者が**「一般廃棄物収集運搬」許可**を保有しているか、許可番号許可自治体名を見積前に提示させる。 環境省

  • 手続きの筋:家電4品目(エアコン等)は家電リサイクル法ルート(販売店引取り or 指定引取場所へ持込み)。広島市もこの手順を明示。 広島市公式サイト

  • 支払いと証憑リサイクル料金の支払い(家電リサイクル券)と収集運搬手数料の合計を事前確認。領収書と**控え(引取証明)**は必ず保管。 広島市公式サイト

4-5. もし勧誘・トラブルに遭ったら

  • 契約前なら依頼しない/名刺やチラシは保管して自治体へ相談。広島市・東広島市・呉市はいずれも住民向けに相談窓口を案内。 広島市公式サイト+2東広島市公式サイト+2

  • すでに被害の疑いがある場合は、自治体の廃棄物担当課や消費生活センターへ早めに相談を。

要点:**「一般廃棄物の許可」+「家電リサイクル券の運用」**が正規のサイン。これが出てこない業者は避けるのが安全です。 環境省+1

次は**5章「壊れたエアコンの買取:可否と“わずかな価値”が出る条件」**に進みます(弊社のアピールは買取のみで控えめに入れます)。

5. 【壊れたエアコンの買取】現実的な可否と“わずかな価値”が出る条件

5-1. 軽微故障か、完全故障か(可否の分かれ目)

買取につながりやすい“軽微故障”の例

  • 外装の小キズ・黄ばみ・ルーバー欠け程度(動作に致命的でない)

  • リモコン欠品(代替可能)

  • 前面パネルのツメ折れ・表示窓の割れ(使用に支障が小さい)

  • 暖まりにくい/冷えにくい等の“効き弱い”(配管・ガス・ファンの軽故障の可能性)

  • エラー表示が出るが、基板・圧縮機が生きている可能性がある

買取が極めて難しい“完全故障”の例

  • 圧縮機ロック・焼損/基板焼損(高額修理を要し、採算が合いにくい)

  • 室外機ファン不動+モーター焼け臭/配管破断・大きなガス漏れ痕

  • フィン(熱交換器)の大破・室内機の骨格変形・落下損傷

  • 室内機のみ/室外機のみで、相方が完全に欠品(部品取り以外の用途がほぼない)

年式・仕様の一般的な目安

  • 製造5年以内:軽微故障なら“わずかな買取”の余地あり

  • 製造6〜7年:状態が良ければごく小額の買取、難しければ回収扱い

  • 製造8年以上:部品取り前提で“無料〜小額引取”が中心

  • 容量・電源:14畳クラス以上や200V機は相対的に評価がつきやすい

  • 冷媒:R32世代は需要が残りやすい傾向、R410Aは世代差で評価が割れる

  • ウインド型:機種・年式次第。動作品寄りであれば小額、完全故障は部品取り想定

いずれも“目安”。実見・動作状況・設置環境・季節で振れます。


5-2. 査定で必要な情報と写真(チェックリスト)

必須情報(テキスト)

  • 【メーカー/型番】室内機・室外機とも(銘板に記載)

  • 【製造年】西暦表記。見当たらなければ製造番号の写真

  • 【能力・電源】例:2.8kW/100V、5.6kW/200V など

  • 【故障の症状】エラーコード、効き弱い、異音、漏水、リモコン反応なし 等

  • 【設置状況】室外機の置き場(地面・ベランダ・屋根置き)、階数、搬出ルート

写真(最低7点)

  1. 室内機 正面(全体)

  2. 室内機 斜め(ルーバー・表示部が見える)

  3. 室内機 銘板のアップ

  4. 室外機 全体(正面ファン側)

  5. 室外機 銘板のアップ

  6. 配管・ドレン周り(破断・油ジミ・霜跡の有無)

  7. 設置状況(ベランダ手すり/屋根置き金具/室外機の足元)
    ※ エラーが出る場合は表示部の写真も。

送付テンプレ(コピペ用)

 
【メーカー/型番】室内: / 室外: 【製造年】   年 【能力・電源】 kW100V / 200V 【症状】(例:E***表示/冷え弱い/異音/漏水 等) 【付属】リモコン:有・無/据付板:有・無 【設置】戸建・マンション(階)/室外機の置場/階段有無 【希望】出張査定・持込査定・写真で仮査定

5-3. 価格の決まり方(考え方と簡易モデル)

基本式

買取価格 = 想定再販価値(または部品価値)
     - 取り外し・搬出費
     - 物流費(集荷・保管)
     - 整備・修理費(クリーニング、部品交換、動作確認工数)
     - 在庫・返品リスク

例:6畳用/製造5年・冷え弱い/戸建1階・標準設置

  • 想定再販価値:22,000円

  • 取外し・搬出:7,000円

  • 物流・保管 :2,000円

  • クリーニング・試験:5,000円

  • リスク控除 :4,000円
    概算買取:0〜4,000円(症状の重さ・時期で上下)

例:14畳用200V/製造6年・リモコン欠品/マンション3階・屋外階段

  • 想定再販価値:35,000円

  • 取外し・搬出:10,000円(階段・重量)

  • 物流・保管 :3,000円

  • 整備・部品 :6,000円(中古リモコン手配込み)

  • リスク控除 :4,000円
    概算買取:12,000円前後(状態良・致命故障なしが前提)

減額・不可になりやすい要因

  • 圧縮機・基板の致命故障/室外機欠品

  • 高所・屋根置き・吊り下げ等の特殊設置(取り外し費が大)

  • 強いタバコ臭・油汚れ・ペット臭(クリーニング手間)

  • フィン潰れ・外装破損の大(見栄え・性能に影響)

少しでも評価を上げるコツ

  • 銘板が読める鮮明な写真、設置状況の全景写真を用意

  • リモコン・据付板・取説など付属の同梱

  • 搬出動線の事前確保(家具移動・駐車可否の共有)

  • エラーコード・症状は正直に。現場での“想定外”を減らすほど条件が安定


次は**6章「事業所で使った場合の扱い(家庭用/業務用の区別・フロン排出抑制法の窓口)」**に進みます。

6. 事業所で使った場合の扱い(家庭用/業務用・フロン排出抑制法)

6-1. まず判定:そのエアコンは「家庭用」か「業務用」か

  • 家庭用(ルームエアコン/ウインド型)使用場所に関係なく家電リサイクル法の対象。たとえ事務所・店舗で使っていても「家庭用機器」であれば同法ルートで処分します。RKC+1

  • 業務用(天井カセット・パッケージ等)…家電リサイクル法の対象外フロン排出抑制法の対象として、廃棄時にフロン回収等の手続きが必要です。※区分は使用場所ではなく“製品カテゴリ(家庭用として製造販売か/業務用として製造販売か)”で判断環境省

見分けのコツ:銘板の「型式」「電源」「能力」欄や取扱説明書の“家庭用/業務用”表記で確認。迷ったら型式で問い合わせて区分を特定します。aeha-kadenrecycle.com


6-2. 事業所で使っていた「家庭用エアコン」の正しい排出フロー

選べる手段(いずれも合法ルート)

  1. 買い替え時の新規購入店に引取り依頼

  2. 購入店に処分のみで引取り依頼(小売業者には引取義務あり)

  3. 指定引取場所に搬入(自社運搬 or 産廃収集運搬業者へ委託)—郵便局でリサイクル料金を払い、家電リサイクル券を貼付して搬入

  4. 産廃処分許可業者による処分(環境大臣告示の方法に適合する処分業者に限定)

マニフェストの扱い(事業系の場合の要点)

  • ③の「指定引取場所まで運ぶ」ケースでは、運搬工程に限って産業廃棄物マニフェスト(直行用:A票・B1票・B2票)を使用。指定引取場所以降(製造業者側のリサイクル工程)は家電リサイクル法の工程なので、処分側の写し送付は不要です。経済産業省

実務メモ

  • “廃棄物には当たらないはず”という自己判断は危険。リユース市場性がない/粗雑な取り扱い等の条件では廃棄物に該当し、法令ルートが必須になります。経済産業省


6-3. 「業務用エアコン」の廃棄フロー(フロン排出抑制法)

  1. 第一種フロン類充填回収業者へ依頼し、冷媒回収(回収証明の受領)

  2. その後、産業廃棄物の収集運搬・処分(マニフェスト管理)

  3. 管理者(機器ユーザー)は、定期点検・記録簿・漏えい量報告など法定義務を遵守(機器規模や冷媒量により頻度が異なる)

注意点(広島県の運用情報を踏まえた要点)

  • 2020年の改正で、廃棄時の規制が強化フロン回収前の引渡し禁止確認義務が明確化されています。

  • 広島県では、充填回収等に関する情報・名簿・相談窓口が公開されています(業者選定時に要確認)。環境省+2広島県公式ホームページ+2


6-4. 迷いがちな“境界ケース”の整理

  • 店舗に付いていた壁掛けルームエアコン(100V/R32の2.8kW等)
     → 「家庭用」として家電リサイクル法で処分。運搬のみマニフェスト(直行)でOK。経済産業省

  • 天井カセット4方向・三相200V・パッケージ
     → 「業務用」。フロン回収 → 産廃処理の順。環境省

  • 建物解体で残置していた家庭用エアコン
     → 所有者(排出者)の責任で解体前に適正処理。元請解体業者の責任ではありません。経済産業省


6-5. チェックリスト(社内手順テンプレ)

  • 区分判定:型式で「家庭用/業務用」を特定(疑わしければ確認)

  • 家庭用だった場合:上記1〜4の合法ルートから選択 → リサイクル券の準備 →(委託なら)直行マニフェスト手配

  • 業務用だった場合第一種フロン類充填回収業者を選定 → 回収証明受領 → 産廃処理(マニフェスト)

  • 証憑管理:家電リサイクル券控え/フロン回収証明/マニフェスト写しの保存

ここまで押さえれば、法令違反・やり直し・追加コストのリスクを大きく避けられます。

7. 【弊社の“壊れたエアコン”買取】

7-1. 買取可否の判断ポリシー(目安)

  • 年式の目安

    • 〜5年:積極的に検討

    • 6〜7年:状態次第(軽微故障なら可能性あり)

    • 8年以上:部品取り前提で小額〜不可が中心

  • 症状の目安

    • 買取の可能性あり:効きが弱い/リモコン不良/一部センサー・ファン周りの不具合/外装割れ小

    • 原則不可(または極小):圧縮機ロック・基板焼損・熱交換器大破・配管破断の痕跡大

  • 構成条件

    • 室内機・室外機のセットが望ましい(ウインド型は本体のみで可否判断)

    • **銘板(型番・製造年)**が読めること

    • 強い臭い・油汚れが少ないほど評価が安定

  • 機種特性

    • 14畳クラス以上/200Vは相対的に評価がつきやすい傾向

    • R32世代は需要が残りやすい

上記はあくまで“判断の物差し”。実機の状態・設置環境・時期で上下します。


7-2. 概算提示〜本査定の流れ

  1. 無料の仮査定(写真・情報ベース)

    • 5章の「チェックリスト」どおりに銘板・全体・設置状況の写真と、症状・年式・能力をお送りください。

    • 可能な限り当日中の回答を目指します(混雑時は翌営業日)。

  2. 本査定(対面)

    • 持込査定 or 出張査定(買取成立前提の確認作業)。

    • 現場で動作確認・外観確認を行い、正式金額をご提示します。

  3. お支払い

    • 成立後、**その場でのお支払い(現金/お振込)**に対応。

    • 身分証のご提示、領収書の発行にご協力ください。

不成立時の費用:発生しない運用を基本とします(遠方・特殊対応が必要な場合は事前にご案内)。


7-3. 弊社が選ばれる理由

  • 壊れていても“写真で可否”を即判断:無駄足を減らし、可否とレンジを先に共有。

  • 年式・容量が合えば“わずかでも現金化”を優先:回収前提ではなく、まずは買取可能性を探ります。

  • 事業者さま対応可:請求書・領収書発行、社内稟議用の事前見積書をお出しします。

  • 情報の透明化:査定根拠(年式・症状・整備コスト・再販見込み)を箇条書きで提示。


7-4. 依頼方法(最短ルート)

  • LINE/電話で「仮査定希望」とお伝えください。

  • 送るものは写真7点+テキスト情報(5章テンプレ)。

  • 受け取り次第、可否と概算レンジをご返信 → ご納得いただければ本査定へ。


7-5. 注意・お願い

  • 取り外し前提の査定でも、致命故障や大破が判明した場合は買取不可になることがあります。

  • 正確な症状申告にご協力ください(現場の“想定外”を減らすほど条件が安定)。

  • 盗難・不正品の買取は一切不可。本人確認書類のご提示をお願いします。


この章は、そのまま**「弊社の買取ご案内」セクションとして掲載できます。

8. ケース別FAQ(壊れたエアコン)

Q1. リモコンがなくても買取できますか?
A. 可能性はあります。年式が新しめ(目安5〜7年)で、致命故障がなければ“わずかな買取”に繋がる場合があります。型番・年式が読める銘板写真と、症状のメモを先にお送りください。

Q2. 室内機だけ/室外機だけでも大丈夫?
A. 受付は可能ですが、セット揃いより評価は下がりやすいです。特に室外機欠品は買取が難しくなります(部品取り前提)。

Q3. ウインド型(窓用)は対象?
A. 対象です。年式・症状次第で小額買取の可能性があります。前面・銘板・側面の3枚以上の写真をご用意ください。

Q4. エラーコードが出る(例:E)。どう伝えればいい?**
A. 表示部の写真と、表示タイミング(運転直後/途中)を教えてください。基板・センサー系の軽故障なら可能性あり、圧縮機系は厳しめです。

Q5. まったく動かない。買取不可?
A. 完全故障は原則厳しいですが、**年式が新しい・容量が大きい(14畳〜/200V)**場合は部品価値で可能性が残ります。まずは情報共有を。

Q6. 配管が切れている/ガスが抜けているかも。
A. 配管破断の痕跡大は評価が落ちます。可能であれば破断前の状態写真や、作業履歴が分かるメモをご用意ください。

Q7. 室外機が屋根置き・壁面金具・高所にある。
A. そのままの状態だと取り外し費用が高くなりやすい=買取額に影響します。写真(遠景・足場・金具の状態)を必ず送ってください。

Q8. 水漏れ(室内機からのドレン)あり。
A. ドレン詰まり・勾配不良など軽症なら可能性あり。漏れ箇所の写真と発生状況(冷房時のみ 等)を共有ください。

Q9. タバコ臭・油汚れ・ペット臭が強い。
A. クリーニング手間が大きく、減額または不可になりやすい項目です。外装・フィルター・熱交換器の汚れ具合の写真があると判断が正確になります。

Q10. 型番・年式が分からない。
A. 室内機右側面や下面、室外機側面の銘板拡大写真で判別できることが多いです。どうしても見つからない場合は、**本体全景・リモコン・電源(100V/200V)**の情報を送ってください。

Q11. 事務所で使っていた“家庭用”ルームエアコン。
A. 家庭用機なら扱いは同じです。年式・症状・容量で可否を判断します。天井カセット等の業務用は対象外です。

Q12. 駐車スペースがない・搬出動線が狭い。
A. 可否に直結しませんが、搬出コストが上がる=買取額に影響します。間口・階段・エレベーターの有無が分かる写真を。

Q13. 複数台まとめて頼みたい。
A. 同一日対応でコストが下がる分、単価が有利になる場合があります。台数・型番リスト(写真可)をまとめてお送りください。

Q14. 即日対応はできる?
A. 在庫状況とスケジュール次第です。写真での仮査定→可否と概算の即返信をまず行い、現地日程をご案内します。

Q15. 引越し退去日が迫っている。
A. 日程最優先で可否判断します。退去立会いの前日までに仮査定→訪問査定が目安。鍵の受け渡し方法も共有ください。

Q16. 取り外し跡(壁の穴・据付板跡)はどうする?
A. 原状回復の観点で、仮塞ぎ(パテ・キャップ)は行ってください。クロス補修などの恒久処置は管理会社とご相談を。

Q17. 盗難品や不正品の取り扱いは?
A. いかなる場合も買取不可です。本人確認書類のご提示をお願いいたします。

Q18. キャンセル費用はかかる?
A. 仮査定段階のキャンセルは無料です。訪問後の不成立でも費用が発生しない運用を基本とします(遠方・特殊作業は事前に別途ご案内)。

Q19. 支払い方法は?
A. 現金またはお振込に対応します。領収書を発行します。

Q20. 写真は何を送れば最短で判断できますか?
A. 最低7点(室内機正面/斜め/銘板、室外機正面/銘板、配管・ドレン、設置状況全景)+テキスト情報(メーカー・型番・年式・能力・電源・症状・階数・搬出経路)。

9. まとめ——最短・安心ルートと依頼先の選び方

9-1. まず押さえる結論

  • 壊れたエアコンは粗大ごみ不可。家電リサイクル法の手順で処分する。

  • ルートは ①販売店引取り/②指定引取場所へ持込/③自治体収集(予約制の地域のみ)

  • DIY取り外しは非推奨。冷媒・感電・落下のリスクが高い。

  • 無許可回収は利用しない。許可表示と家電リサイクル券の運用を確認する。

  • 事業所使用でも家庭用機なら家電リサイクル法業務用はフロン回収→産廃処理

9-2. 最短フローチャート(迷ったらこれ)

  1. 買い替え予定あり → 新規購入店に引取り依頼(取り外しの要否も同時確認)。

  2. 処分のみ/車がある → 郵便局で料金払い→リサイクル券指定引取場所へ持込

  3. 処分のみ/運搬が難しい自治体収集を予約(対応の有無・手数料を確認)。

  4. 「買取の余地があるかも?」 → 下のチェックに当てはまるなら弊社の仮査定へ。

9-3. 買取を狙える“目安”チェック

  • 製造5〜7年以内14畳クラス以上・200VR32世代

  • 症状が**軽微(効き弱い・リモコン不良など)**で、圧縮機・基板の致命故障なし

  • 室内機+室外機のセット、銘板が読める、外観の大破なし

当てはまる項目が多いほど、“わずかでも現金化”の可能性が上がります。

9-4. 当日までの共通チェックリスト

  • メーカー・型番・年式の確認(銘板写真を保存)

  • 設置状況の写真(室内機/室外機/配管・ドレン/搬出経路)

  • ルート選定と費用総額の把握(リサイクル料金+収集運搬・工事)

  • 搬出動線の確保(家具移動・養生・駐車)

  • 証憑の保管(家電リサイクル券の控え、領収書)

9-5. 弊社のご案内(買取のみ)

  • 写真・情報で“仮査定”→可否と概算レンジを即返信

  • 条件が合えば、そのまま本査定→お支払い

  • 送付テンプレ(コピペ用)

 
【メーカー/型番】室内: / 室外: 【製造年】   年 【能力・電源】 kW100V / 200V 【症状】(例:E***表示/冷え弱い/異音/漏水 等) 【付属】リモコン:有・無/据付板:有・無 【設置】戸建・マンション(階)/室外機の置場/階段有無 【希望】出張査定・持込査定・写真で仮査定
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