廿日市市でゴミを持ち込める施設
廿日市市では、家庭から出るごみを直接処理施設に持ち込んで処分することができます。
大型の家具や大量のごみを一度に処分したい場合など、収集日を待たずに自分で搬入できると便利です。
そこで本記事では、ごみの種類ごとにどの施設に持ち込めるかを整理し、各施設の名称・所在地・連絡先、受付時間や休業日などの情報を丁寧にまとめました。
また、事前に準備しておくと良いもの(予約や申込書の有無)、ごみ袋の指定や料金、持ち込み時の注意点も解説します。
最後に、自分で持ち込むのが難しい大型ごみ等のために、**不用品回収サービス(無料回収や買取)**の利用についても紹介します。
廿日市市民の方が安心して施設へごみを持ち込めるよう、公式情報に基づき分かりやすくご案内します。
廿日市市のごみ処理施設一覧
まず、廿日市市内および市管轄のごみ処理施設を一覧で確認しましょう。
家庭ごみを直接持ち込める主な施設は、以下の5か所です。
施設によって受け入れるごみの種類や営業時間が異なりますので注意してください。
施設名(正式名称) | 住所(所在地) | 電話番号 (問い合わせ) | 受付時間 (曜日・時間) | 休業日 (休館日) |
---|---|---|---|---|
はつかいちエネルギークリーンセンター(廿日市市衛生センター) 主に焼却処理施設 | 廿日市市木材港南12-8 | 0829-20-5300(ごみゼロゼロ) | 月~土曜日 8:30~12:00 / 13:00~16:00 | 日曜日、12月31日~1月3日 |
エコセンターはつかいち・はつかいちリサイクルプラザ 主に資源・粗大ごみ処理施設 | 廿日市市宮内3860 | 0829-20-5300(エネルギークリーンセンター) | 月~土曜日 8:30~12:00 / 13:00~16:00 | 日曜日、祝日、12月31日~1月3日 |
宮島清掃センター 宮島地域の清掃工場 | 廿日市市宮島町1171-4 | 0829-44-2003(宮島支所環境産業G) | 月~土曜日・祝日 8:30~12:00 / 13:00~16:30 | 日曜日、元日 |
大野一般廃棄物最終処分場 埋立処分(最終処分場) | 廿日市市大野1814-22 | 0829-20-5300(エネルギークリーンセンター) | 月~金曜日 8:30~12:00 / 13:00~16:00 | 土・日・祝日、12月31日~1月3日 |
宮島一般廃棄物最終処分場 宮島地域の最終処分場 | 廿日市市宮島町1153-12 | 0829-44-2003(宮島支所環境産業G) | 毎週水・金曜日のみ 9:00~12:00 / 13:00~16:00 | 水・金以外の平日、祝日、12月30日~1月3日 |
上記のうち、市の主要な施設は「はつかいちエネルギークリーンセンター」(焼却施設)と「エコセンターはつかいち」(リサイクル・粗大ごみ施設)の2つです。
宮島エリア(宮島町)にお住まいの方は、島内にある「宮島清掃センター」および「宮島一般廃棄物最終処分場」を利用できます。
以下では、ごみの種類ごとにどの施設に持ち込めるかと、持ち込みの際の具体的なルールや手順を解説します。
燃やせるごみ(可燃ごみ)を持ち込む場合
「燃やせるごみ」とは、生ごみや紙くず、プラスチック類など、家庭の日常ごみで焼却処理できるものを指します。
通常は市指定の有料ごみ袋に入れ、週2回の可燃ごみ収集日にごみステーションへ出しますが、これを直接自分で処理施設に持ち込むことも可能です。
廿日市市の場合、可燃ごみを受け入れている施設は以下のとおりです。
- 搬入先施設: はつかいちエネルギークリーンセンター(廿日市市木材港南12-8)
※家庭ごみの焼却施設で、市内の可燃ごみを処理しています。住所・連絡先や営業時間は上表のとおりです。
《持ち込み時のルール》 可燃ごみを持ち込む際は、必ず市指定の「燃やせるごみ袋」(有料)に入れてください。
家庭ごみ収集と同様に指定袋に入っていれば、持ち込み時に新たな処理手数料は基本的に発生しません(指定袋代=処分手数料相当)。
指定袋からはみ出すような大量の可燃ごみを車で運ぶ場合も、できるだけ小分けにして袋詰めし、市のルールに沿った形で搬入しましょう。
もし指定袋を使わずに持ち込んだ場合や、市外のごみを混入させた場合は受け入れてもらえず持ち帰りとなりますので注意が必要です。
《受付曜日・時間》 上表のとおり、エネルギークリーンセンターは月曜日から土曜日の8:30~12:00と13:00~16:00に搬入受付を行っています。
日曜日および年末年始(12月31日~1月3日)は休業で受け入れ不可です。
予約は不要ですが、受付時間内に余裕をもって到着しましょう。
受付終了間際は混雑する可能性もあるため、時間に余裕を持って訪れると安心です。
《持ち込み手順と注意点》 施設に到着したら、まず**計量受付(計量棟)に車ごと進みます。
入口で警備員や係員の指示に従い、計量棟にて受付手続きを行ってください。
その際、後述する「廃棄物処分申込書」**を提出し、住所確認等の受付を済ませます。
受付後、車両ごと計量器に乗り、車ごとの総重量を測ります(この計量によりごみの重さを算出します)。
計量が終わると、係員の案内で焼却プラントの搬入エリアへ進み、所定のプラットホームでごみを降ろします。
可燃ごみの場合、指定袋に入れていればそのまま指定場所に下ろすだけで構いません。
ごみを全て降ろしたら車両を再度計量し、減った重量分が搬入したごみの重量となります。
可燃ごみ袋を使用している場合はその場で料金精算は基本不要ですが、万一指定袋の不足などで処分手数料が不足している場合は、この時点で差額分を現金で支払います。
最後に計量棟で手続きを終え、場内出口から退場します。
一連の流れは係員が丁寧に案内してくれますので、初めてでも安心です。
入口ゲートから入り計量棟で受付・計量した後、ランプウェイを上って建物2階の搬入入口へ進みます。
指定されたプラットホームでごみを降ろし終えたら、出口側スロープから計量棟へ戻り、再計量・精算を経て退出します。
初めて持ち込む方は事前に市や施設ホームページ上の構内図(搬入経路)を確認しておくと、入口で迷う心配もなくスムーズでしょう。
大型ごみ(粗大ごみ)を持ち込む場合
**「大型ごみ(粗大ごみ)」**とは、一辺の長さが概ね30cm以上ある家具・電化製品・寝具・自転車など、袋に入らない大きなごみを指します。
廿日市市では、30cm以上の物品は家庭ごみ収集では「大型ごみ」として区分され、有料で収集または持ち込み処分となります。
大型ごみは燃やせる素材でもサイズが大きいため、そのままでは可燃ごみ袋に入れられません。
自宅から直接搬入する場合は、以下の施設で受け入れています。
- 搬入先施設: エコセンターはつかいち(はつかいちリサイクルプラザ)(廿日市市宮内3860)
※市の粗大ごみ処理施設です。大型ごみや資源ごみを扱います。住所・連絡先・営業時間は上表参照。
廿日市市公式サイトによれば、エコセンターはつかいちは大型ごみの直接搬入先として指定されています。
エネルギークリーンセンターと同じ電話番号ですが、所在地は宮内地区になります。
家庭から出る大型ごみであれば市民が直接持ち込めます(※事業系の大型廃棄物は別途許可業者に処理委託)。
《大型ごみ処分手数料納付券(シール)の準備》 大型ごみを搬入する際には、所定の「大型ごみ処分手数料納付券」(シール)を事前に購入し、対象品に貼り付ける必要があります。
このシールは処分手数料の前払い券にあたり、市内のコンビニエンスストアやスーパー、ホームセンターなど指定取扱店で購入できます。
1枚あたり200円で、市では大型ごみの大きさに応じて必要枚数を定めています。
目安は次のとおりです。
- 長さが30cm以上1m未満の大型ごみ・・・納付券1枚(200円)
- 長さが1m以上2m未満の大型ごみ・・・納付券2枚(計400円)
- 長さが2m以上の大型ごみ・・・納付券3枚(計600円)
たとえば幅80cmの棚を持ち込む場合はシール1枚、長さ150cmのじゅうたんは2枚、解体せずそのままの大型ベッド(2m超)は3枚が必要です。
複数の大型ごみをまとめて持ち込む場合、品目ごとに適切な枚数のシールを貼り付けましょう。
シールは見やすい位置にしっかり貼ってください。
シールを貼り忘れたり不足した状態で持ち込んだ場合、搬入先で追加料金を請求されることがあります(不足分の現金精算が必要になります)。
《受付曜日・時間》 エコセンターはつかいちの受付時間は月曜~土曜の8:30~12:00および13:00~16:00です。
日曜・祝日は稼働していないため持ち込みできません。
平日忙しい方は土曜日も利用可能ですが、年末年始(12/31~1/3)は休業となるため避けてください。
予約なしで直接搬入できますが、大型ごみの場合は特に事前にシールを入手してから訪れるようにしましょう。
《持ち込み手順と注意点》 基本的な流れは可燃ごみの搬入と似ています。
エコセンターの門を入ると案内表示がありますので、大型ごみ搬入車両は指示に従って計量施設へ進みます。
計量受付で**「廃棄物処分申込書」を提出し、車両計量後、係員の誘導で大型ごみの荷降ろし場へ向かいます。
大型ごみは重量や大きさがありますので、安全のため複数人で運べるよう準備しておくと安心です。
現地では係員が台車などを用意して手伝ってくれる場合もありますが、基本的に荷降ろし作業は申込者自身で行う**決まりです。
十分注意して搬出しましょう。
すべて降ろし終わったら再度車ごと計量し、処分手数料の不足があれば精算して手続きを終えます。
搬入前に、大型ごみが市で処理可能なものか確認しておくことも大切です。
エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機などの家電リサイクル法対象品目や、ピアノ・耐火金庫など市で処理できない大型品もあります。
そのようなものは持ち込まないようにしてください(※市が収集・処理しないごみについては後述)。
小型および複雑ごみを持ち込む場合
**「小型および複雑ごみ」**とは、長さ30cm未満で一辺の長さが短いものの、金属やプラスチックなど複数の素材でできた製品を指します。
一般的には「小型家電」や小型金属類などが該当し、廿日市市では5分類のひとつに位置付けられています。
具体例として、電気ケトル・ドライヤー・トースター・傘・鍋・フライパン・おもちゃなどがこの区分になります。
可燃ごみとして燃やすには不適切な素材を含み、資源ごみ(リサイクル)として出すには解体や分別が難しい雑多なもの、というイメージです。
小型複雑ごみは、市の収集では月1回程度の頻度でステーション回収されますが、自分で直接搬入することも可能です。
**搬入先施設は大型ごみと同じ「エコセンターはつかいち」**です。
リサイクルプラザとしての施設であり、小型複雑ごみも受け入れています。
受付曜日・時間も大型ごみと同様、月~土の8:30~12:00と13:00~16:00です(日祝は休み)。
《持ち込み時のルール》 小型複雑ごみも、搬入の際には市指定の専用ごみ袋(小型複雑ごみ用の半透明袋)に入れてください。
指定袋はスーパーや市役所等で入手できます。
可燃ごみ袋とは色が異なりますが、**処分手数料は無料(指定袋代のみ)**です。
袋に入らない大きさのもの(例:30cm未満でも形状的に袋詰め困難な物)は無理に袋に入れなくても構いませんが、受付で内容を申告し指示に従ってください。
なお、小型家電類でまだ使用できるものは、市の「小型家電回収ボックス」などへの投入も検討しましょう(市役所や支所に設置された無料回収箱です)。
《持ち込み手順と注意点》 エコセンターはつかいちの計量受付で申込書を提出し計量した後、施設内のリサイクルプラザ棟へ案内されます。
小型複雑ごみは比較的軽量ですが、袋が破れると散乱する恐れがありますので、運搬中も取り扱いに注意しましょう。
施設内では係員の指示に従い、指定された場所に袋ごとごみを降ろします。
中身について質問されることもありますが、「プラスチック製おもちゃ」「壊れた傘」など、大まかな内容を答えれば問題ありません。
処理手数料は基本かかりませんので、そのまま再計量して終了となります。
搬入できる小型複雑ごみの範囲は、市の分別ルールに準じます。電子レンジ・掃除機などサイズが30cm以上の家電製品は大型ごみ扱いになりますし、テレビ・エアコン等のリサイクル家電は市では処理不可です。
不明な場合は事前に市役所や循環型社会推進課に問い合わせるか、市公式サイトのごみ分別一覧表を参照してください。
資源ごみ(リサイクル資源)を持ち込む場合
「資源ごみ」とは、リサイクル可能なごみの総称で、廿日市市では細かく7品目程度に分類されています。
典型的な資源ごみとしてはビン、缶、ペットボトル、プラスチック容器包装、古紙(新聞・雑誌・段ボール)、古布、剪定枝などがあります。
通常は週や月ごとの資源回収日に、指定の回収方法(資源別のネットや束ね方)で出すことになっていますが、大量に出た場合など直接持ち込むことも可能です。
資源ごみの直接持ち込み先はエコセンターはつかいちです。
こちらは市のリサイクルセンターでもあり、家庭から出る資源物を受け入れて選別・圧縮等の処理を行っています。
受付日時は大型ごみと同様、月~土曜の8:30~12:00、13:00~16:00です(日曜・祝日休み)。
《持ち込み時のルール》 資源ごみを搬入する際は、品目ごとに市指定の資源ごみ用袋または所定のまとめ方で持参してください。
例えば、空きビン・缶類は中身を洗ってから透明または指定の半透明袋に入れます。
新聞紙や段ボールは紐で十字にしっかり束ねて搬入します。
古布類も透明袋に入れるか紐で縛る形です。
剪定した枝木は長さ1m未満に切り揃え、ひもで束ねて持ち込みます(太い幹や長い枝は事前に切断が必要)。
いずれも、市の通常収集に出す時と同じルールで分別・梱包しておけば安心です。
資源ごみ専用の市指定袋はありますが、処分手数料の加算はなく無料で受け入れてもらえます(袋代のみ実費)。
《持ち込み手順と注意点》 エコセンターの受付で計量後、資源ごみごとの降ろし場所に案内されます。
多種の資源を持ち込む場合、現地でさらに細分類する指示を受けることがあります。
たとえば「紙類はこちら、缶はそちらのコンテナへ」といった具合に係員が教えてくれますので、その場で従って仕分けしてください。
事前に種類ごとに車に積んでおくと、降ろす際にスムーズです。また、廿日市市外から持ち込まれた資源ごみは受け付けてもらえません。
必ず市内家庭から出たものであることを確認しましょう。
資源ごみは環境保全のためできるだけリサイクルすることが推奨されています。
地域の資源回収日に出しそびれた古紙なども、エコセンターに持ち込めばリサイクル資源として処理してもらえます。
なお、使用済小型家電の一部(スマホやデジカメなど)は、市が設置する回収ボックスで資源回収する仕組みもありますので活用してください。
埋立ごみ(不燃ごみ)を持ち込む場合
**「埋立ごみ」とは、燃やせず再資源化も難しいため最終処分場に埋め立て処理するごみを指します。
具体例として、ガラス類、陶器類、コップや皿の割れたもの、耐熱ガラス、鏡、瓦、レンガ、陶磁器製品などが挙げられます。
また、金属製のスプレー缶・カセットボンベ類も中身を使い切れば不燃ごみ(危険物)として埋立処分になる場合があります(※穴あけ不要ですが、中身0にする)。
通常、埋立ごみは月1回程度の市収集日に「埋立ごみ指定袋」**に入れて出しますが、こちらも自己搬入が可能です。
埋立ごみは最終的に**「一般廃棄物最終処分場」で埋め立てられますが、家庭から直接持ち込む場合の窓口はエコセンターはつかいち**になります。
市の案内では、資源ごみ・埋立ごみ・有害ごみはエコセンターへ搬入するよう案内されています。
エコセンターで受け入れた不燃物は、選別後に市の最終処分場(大野一般廃棄物最終処分場)へ送られて埋立処理されます。
大野最終処分場は平日(月~金)しか稼働していないため、土曜に持ち込みたい場合はエコセンターが窓口となるわけです。
《持ち込み時のルール》 埋立ごみも市指定の「埋立ごみ袋」(半透明の指定袋、処分手数料無料)に入れて搬入してください。
割れたガラスなど鋭利なものは袋が破れないよう厚紙などで包むか、二重袋にするなど安全対策をしましょう。
袋の上から「キケン(危険)」とマジックで書いておくと作業員にも親切です。
大きなガラス板や陶器片で袋に入らないものは、無理に割らずそのまま持ち込んで係員に申し出てください。施設で専用容器に直接投入させてもらえる場合があります。
《持ち込み手順と注意点》 エコセンターの受付・計量を経て、不燃物専用の降ろし場へ進みます。
他の資源類と区別するため、「これは埋立ごみです」とひと言伝えると良いでしょう。
埋立ごみは最終処分場行きのコンテナ等に集められますので、指示に従い所定の場所に降ろします。
砕けやすいものは降ろす際にも注意してください(飛散防止のため静かに置く)。
なお、陶器やガラスでも再利用可能なもの(リユース食器など)は資源化の取り組みもあります。
使えるものは無理に捨てず、後述の不用品リユースをご検討ください。
🔍 豆知識: 大野一般廃棄物最終処分場は、市北西部の大野地区に位置する埋立地です。家庭ごみを直接持ち込むこともできますが、前述のとおり開場日は平日のみです。大量の瓦礫や砂利等を処分したい場合は、平日に直接最終処分場へ搬入する方法もあります(要事前相談)。一般家庭ごみの範囲を超える量や内容の場合、産業廃棄物扱いとなり市では受け付けられないこともありますのでご注意ください。
有害ごみ(危険ごみ)を持ち込む場合
「有害ごみ」とは、家庭ごみの中で有害物質を含んだり取り扱いに注意が必要なものを指します。
典型例は蛍光管(蛍光灯)・電球・乾電池・水銀体温計・使い捨てライターなどです。
これらは市の収集でも月1回程度「有害ごみの日」に出しますが、自己搬入することも可能です。
有害ごみの搬入先もエコセンターはつかいちです。
資源ごみや埋立ごみと同じくリサイクルプラザで受け入れ、適切に仕分け処理された後、再資源化できるものはリサイクルや安全処理、できないものは埋立処分されます。
《持ち込み時のルール》 有害ごみは必ず市指定の「有害ごみ用袋」(小さめの半透明袋、処分手数料無料)に入れるか、紙箱等に梱包して「有害ごみ」である旨が分かるようにして搬入してください。
蛍光管は購入時のケースに入れるか、壊れないよう緩衝材で包みましょう。
乾電池はテープで絶縁(+-両端に貼付)し、種類ごとに分けて袋に入れると望ましいです。
使い捨てライターは中身を完全に使い切ってから出してください。
スプレー缶・カセットボンベは有害ごみとされていますが、中身を使い切ったものは穴をあけずにそのまま有害ごみの日や持ち込みで出せます(中身残りがあると危険ですので必ず使い切る)。
《持ち込み手順と注意点》 受付・計量後、係員の指示で有害ごみ専用のドラム缶や回収箱に自分で投入する形になります。
「割れた体温計があります」等、内容を一言伝えると丁寧です。
蛍光管が割れた状態で出てくると水銀飛散の恐れがありますので、もし搬入中に袋の中で破損した場合は受付で申告してください。
係員が適切に対応してくれます。
また有害ごみは危険物でもあるため、絶対に可燃ごみなど他の区分と混ぜないようにしましょう。
市民の安全と環境のため、決められた方法で丁寧に処分してください。
宮島地域の施設を利用する場合
廿日市市の宮島地区(宮島町)にお住まいの方は、上記とは別に宮島島内の処理施設を利用できます。
宮島は本土とは収集体系が異なるため、島内の清掃センターで一時処理を行い、一部は島外へ搬出しています。宮島地区の主な施設は次の2か所です。
- 宮島清掃センター(宮島クリーンセンター) – 宮島町1171-4(宮島桟橋から南方面に位置)。電話0829-44-2003(市役所宮島支所 環境産業グループ)。受付時間は月~土曜・祝日の8:30~12:00/13:00~16:30、日曜と元日は休業。宮島町内の家庭ごみ全般を受け入れています。ただし埋立ごみ(不燃ごみ)は除くとされており、後述の最終処分場で対応します。可燃ごみや資源ごみ、大型ごみなど市が収集するほとんどのごみを島内で受け入れてもらえます。
- 宮島一般廃棄物最終処分場 – 宮島町1153-12。電話0829-44-2003(宮島支所 環境産業G)。毎週水曜日・金曜日の9:00~12:00/13:00~16:00に開場し、それ以外の曜日・祝日と12/30~1/3は閉場。こちらは宮島島内の**最終処分場(埋立地)**で、島で出た不燃ごみや焼却残渣などを埋め立て処理しています。家庭から出る埋立ごみ(ガラス・陶器類など)は清掃センターでは受け付けず、この最終処分場開場日に直接持ち込む形となります。ただし開場日が限られるため、都合がつかない場合は清掃センターや本土側施設へ問い合わせましょう。
宮島地区で大型ごみを自己搬入する場合は、上記清掃センターを利用します。
本土と同様に大型ごみ処分券の貼付が必要ですので、事前に宮島支所や桟橋付近の取扱店(おみやげ物店などが販売代理になっています)でシールを購入してください。
搬入手順は基本的に本土の施設と似ていますが、島内は道路事情が狭いため車両には充分注意して運搬してください。
清掃センターの場所が分かりにくい場合は、事前に宮島支所に問い合わせると地図を案内してもらえます。
事前準備:申込書の記入と必要な持ち物
すべてのごみの直接持ち込みに共通して必要になるのが**「廃棄物処分申込書」です。
これは搬入者の氏名・住所(市民であることを確認)や、ごみの種類・量を申告するための用紙です。
市の公式サイトからPDFでダウンロードでき、自宅で印刷・記入して持参できます。
事前に準備しておけば受付がスムーズになります。
もし準備できなくても、各施設の計量受付窓口で blank の申込書を入手し、その場で記入することも可能です。
いずれにせよ搬入の際にはこの申込書を提出**する必要がありますので忘れずに用意しましょう。
申込書には住所・氏名・連絡先、搬入車のナンバー、ごみの区分(可燃・資源・大型など)と品目、注意事項への同意チェックなどを記入します。
難しい内容ではありませんが、書き方が分からなければ窓口で問い合わせれば丁寧に教えてもらえます。
提出された申込書は計量券とともに控えとして処理施設に保管されます。
持参すると良いものチェックリスト:
- 身分証明書(住所確認できるもの) – 市民限定のため、運転免許証やマイナンバーカードなど住所が分かるものを携帯しましょう。必ずしも提示を求められるわけではありませんが、初回搬入時など確認される場合があります。
- 市指定のごみ袋・大型ごみ処分券 – 上述のとおり、該当する種類の指定袋やシールを事前に準備してください。袋は中身が見える半透明のものが原則です。
- 筆記用具 – 申込書のその場記入用。ボールペンを1本持っておくと安心です。
- 軍手や作業手袋 – 大型ごみや不燃ごみを降ろす際、ケガ防止に有用です。施設でも貸してくれることがありますが、自前で用意しておきましょう。
- シートや袋の予備 – 車を汚さないためのビニールシート、万一袋が破れたときの予備袋などもあると良いです。
搬入料金について知っておくこと
家庭ごみを直接搬入する場合、基本的には市指定袋代や大型ごみ処分券代が処理手数料となっています。
したがって、指定袋に入れて持ち込んだ可燃ごみ・資源ごみ・有害ごみ・小型複雑ごみについては、追加料金はかかりません。
また、大型ごみも所定のシールを貼っていれば、持ち込み時にそれ以上の費用負担はありません。
これは、市のごみ収集に出す場合と公平になるよう設計されているためです。
一方で、指定袋やシールを利用していない場合には、処理施設で重量に応じた手数料がかかることがあります。
具体的には、廿日市市では110kgあたり380円の処理手数料を目安としており、計量重量から算出された金額をその場で支払います(10kg単位で按分計算)。
もっとも家庭ごみで110kgを超える量を一度に持ち込むケースは少ないため、ほとんどの方は実質無料~数百円程度で済むでしょう。
大型ごみシールが不足していた場合は、不足1枚につき200円の追加徴収となります。
支払いは現金のみ対応ですので、念のため小銭を用意しておくと安心です。
なお、**事業系ごみ(事業所から出る一般廃棄物)**を持ち込む場合は別途有料で、重量に応じた手数料が課金されます。
今回は家庭ごみの範囲での説明ですが、個人事業で出たごみ等を持ち込む際は事前に市役所へご相談ください。
自分で持ち込めない大型ごみは? – 不用品回収や買取サービスの活用
高齢者世帯などで「大量のごみや重い家具を自分で運ぶのは難しい」という場合もあるでしょう。
そのようなときは、無理をせず収集サービスの利用を検討してください。
廿日市市では行政による戸別収集(粗大ごみ収集)も実施しています。
戸別収集を希望する場合は、市環境センターに事前連絡のうえ、収集日までに大型ごみ処分券を貼って自宅前に出しておく必要があります。
収集日は地域ごとに決まっており、予約制(申込制)ですので、詳細は市の環境課にお問い合わせください。
行政以外にも、民間の不用品回収業者が数多く営業しています。
これら業者は依頼に応じて自宅まで来てくれ、その場で大型ごみや粗大ごみを運び出してくれます(有料が基本ですが、即日対応や日時指定が可能です)。
業者によってはまだ使える家具・家電を買い取ってくれるサービスもあります。
たとえば廿日市市内のリサイクルショップや引越し業者系のサービスでは、家具や電化製品を査定してその場で現金買取し、搬出・運搬まで行ってくれるところもあります。
不用品の無料回収を謳う業者もありますが、無料になるのはリサイクル価値の高い一部品目(鉄くず・貴金属・再販売品など)に限られることが多いです。
不用になった自転車やタイヤ、スクーターなどは、スクラップ業者が無料または格安で引き取るケースもあります。
こうした民間サービスを利用する際は、廿日市市から一般廃棄物収集運搬の許可を受けた業者であることを確認すると安心です。
許可業者であれば適正処理が担保され、不法投棄などの心配もありません。
市のホームページで許可業者一覧が公開されていますので参考にしてください。
また、買取を依頼する場合は、事前見積もりを取って複数社を比較するのがおすすめです。
信頼できる業者に依頼すれば、自分で持ち込めない大型ごみも安全・確実に処分できます。
おわりに
廿日市市におけるごみの自己搬入について、種類別に受け入れ施設や利用方法を詳しく解説しました。
ポイントを振り返ると、可燃ごみはエネルギークリーンセンター、粗大ごみや資源ごみ・不燃ごみはエコセンターはつかいちが主な搬入先です。
持ち込む際は市の指定袋や処分券を準備し、受付時間内に安全運転でお持ち込みください。
事前に申込書を記入しルールを確認しておけば、当日はスムーズに手続きが進むでしょう。
係員の方も親切に対応してくれますので、不明点があれば遠慮なく質問してみてください。
家庭から出るごみを正しく分別し、決められた方法で処理することは、私たちの住む街の環境を守ることにつながります。
直接持ち込みは手間に感じるかもしれませんが、大量のごみを一度に処理できる利点もあります。
本記事を参考にしていただき、廿日市市の施設を有効に活用してください。
ごみ処理に関する最新情報や臨時休業日は市公式ホームページでも案内されていますので、適宜チェックしてみましょう。
ルールを守った適正処理で、廿日市市の美しい環境をみんなで維持していきたいですね。
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